※この記事内ではアフィリエイト広告を使用しています。
example.comやexample.ioなどのURLの.
以降の文字列は、それぞれ意味や目的が決められています。ドメインは後から変更しづらいので慎重に選定する必要があります。
今回は、よく使われるドメインの意味や目的についてまとめます。
350種類以上(2023年8月現在)のドメインを取得できるムームードメインと、比較的割安でドメインを契約できるXserverドメインを参考にドメインの種類をまとめます。
以降記載する金額などの情報も特別明記していない場合は、2023年8月時点の情報ですのでご注意ください。
目次
.jp
.jpは、「日本国内に住所を持つ組織・個人・団体」を登録対象であるドメインです。登録数に制限もなく、年額2000円程度、更新3400円程度で取得することができます。
日本で広く取得されているドメインで、汎用JPドメインと呼ばれます。
.jpには、セカンドドメインと呼ばれる、.coや.acなどを付与したドメインが存在します。これらは、日本国内の組織・個人・団体の中でさらに区分するためのドメインです。
WEBサイトがどのような組織によって運営されているかを示すことができ、属性型JPドメインと呼ばれます。
- .co.jp:Commercial Japan
- .or.jp:Organization Japan
- .ne.jp:Network Japan
- .ac.jp:Academic Japan
- .ed.jp:Education Japan
- .go.jp:Government Japan
- .gr.jp:Group Japan
.co.jp
.co.jpは、日本国内で登記している会社が登録することができます。
有限責任事業組合、企業組合、投資事業有限責任組合も登録することができます。
1つの組織で複数のドメインを持つことはできません。
年間4000円程度で取得できます。
.or.jp
- 財団法人、社団法人、医療法人、監査法人、宗教法人、特定非営利活動法人など
- 農業協同組合、消費生活協同組合など
- 国連等の公的な国際機関、国連NGOまたはその日本支部
- 外国政府の在日公館など
.or.jpは、上記の法人組織が登録することができます。
企業組合は、.co.jpか.or.jpのどちらかを選択することができます。
年間4000円程度で取得できます。
.ne.jp
.ne.jpは、日本国内のネットワークサービスのサービス提供者が登録することができます。
サービスに対して1つドメインを登録することができ、複数のサービスを提供している場合は、同一組織でも複数のドメインを登録することができます。
年間7500円程度で取得できます。
.ac.jp
.ac.jpは、高等教育機関や学校法人などが登録することができます。
年間4000円程度で取得できます。
.ed.jp
.ed.jpは、初等中等教育期間や18歳未満を対象とした教育機関が登録することができます。
年間4000円程度で取得できます。
.go.jp
.go.jpは、日本の政府機関や省庁所管の研究所、特殊法人、独立行政法人が登録することができます。
政府機関は、1つの組織で複数の.go.jpドメインを登録できることになっています。
.gr.jp
.gr.jpは、個人や法人により構成される任意の団体が登録することができます。
日本在住の個人が2名以上または、日本で登記された2つの法人で構成された団体である必要があります。
年間7500円程度で取得できます。
.com
.comは、"commercial(商業)"から由来するドメインです。もともと商業組織向けのドメインでしたが、現在は商用目的ではない団体も使用可能です。
歴史が長いドメインで、世界的に多くの取得されています。登録上限や制限がないため、取得しやすいのが特徴です。
年間1300円程度で取得することができます。
.org
.orgは、"organization(組織・団体)"に由来するドメインです。もともとは、非営利団体を対象にしたドメインでしたが強制はしておらず、現在は使用制限は設けられていません。
ドメイン名の特徴から、非営利団体や学校、コミュニティのWEBサイトに使用される傾向がありますが、営利団体も使用することが可能です。
年間1500円程度で取得することができます。
.net
.netは、"network"に由来するドメインです。ネットワークテクノロジに関わる組織を対象にしたドメインですが、WEBサイトに使用する上で特に制限はされたことはありません。
汎用的なドメインとして人気のあるドメインであるため、.comが既に取得されている時の代替として取得されることも多いです。
年間1500円程度で取得することができます。
.biz
.bizは、"business"に由来するドメインです。
登録するために必要な条件はありませんが、主に商用目的として使用することが推奨されています。
.comドメインが非営利団体や個人も取得対象になったことからドメインの飽和状態になり、商業団体が希望するドメインを取得できなくなった背景から、商業団体・組織が対象になりました。
年間1500円程度で取得することができます。
.info
.infoは、"infomation"に由来するドメインで、.biz同様.comの飽和状態の解消を目的に公開されました。
.comや.netなどのような、もともと目的があったものの登録制限がなくなったものや実質登録制限がないドメインとは異なり、純粋に制限が全くないドメインとして創設されました。よって、世界中の誰でも登録することができます。
年間1600円程度で取得することができます。
.shop
.shopは、AmazonやGoogleなど有名企業9社が、2012年に申請し、2016年に一般公開された比較的新しいドメインです。
オンライン販売コンテンツやECサイトであることを明記しやすいように提案された背景がありますが、登録に対する制限はありません。
年間4400円程度で取得することができます。
.io
.ioは、計算機の入出力を表す"I/O"から由来したドメインです。
個人や組織に関わらず登録することが可能です。ドメインの由来から、技術関係のWEBサイトに利用されることが多く、オープンソースプロジェクトやAPI、ゲームのようなサービスを提供しているWEBサイトに好まれています。
比較的ドメイン費用が高く、年間6500円程度で取得することができます。
.ai
.aiは、もともとイギリス領アンギラに割り当てられ、アンギラ政府によって管理されているドメインです。
人工知能(AI)の普及によってAI関連のWEBサイトに利用されています(例: https://open.ai)。
登録料は高めで、年間13000円程度で登録することができます。2年以上の契約に設定する必要があります。
.app
.appは、"application"が由来のドメインです。
主にアプリケーションや関連したサービスを対象としたドメインで、それらのブランディングを目的にしています。
セキュリティに重視したドメインであることが特徴で、.appを使用しているWEBサイトに接続する際には、HTTPSが必須です。
例えば、http://example.appに接続しようとすると、自動的にhttps://example.appにリダイレクトされます。(※SSL化が必要ないわけではありません。)
年間2700円程度で取得することができます。
.xyz
.xyzは、インターネット上のWEBサイトに対して制限なく登録することができるドメインとして公開されています。
.xyzは、公式サイトであるget.xyzから登録することで、$10(およそ140円)で登録することができる安価なドメインです。
この特徴から、スパムや悪意のあるWEBサイトで利用されることも多く、ドメインからのメールやアクセスにブロックがかかってしまう可能性があることを考慮して登録する必要があります。
ムームードメインやXserverドメインからの登録の場合は、年間1600円程度で登録する必要があります。
まとめ
URLを構成するドメインには、それぞれ目的や対象となる組織やサービスがあります。
これらのルールに則って、ドメインを使用することでURLを見たユーザーに対して、一目でそのWEBサイトはどのような組織によって運用されているか、どのようなサービスを提供しているかを伝えることができます。
参考サイト
https://jprs.jp/about/jp-dom/spec/