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【2024年】最新のブラウザの種類と特徴・違いを紹介

今あなたは何のブラウザでこの記事をご覧になっていますか?

気にしなければパソコンやスマホで最初に設定されているブラウザを使っていることも多いと思います。ですが実は、ブラウザ毎に特徴があり、自分に合ったブラウザを利用することで快適にWEBサイトを閲覧できるようになるかもしれません。

今回は、そんなブラウザについて詳しく説明します。

ブラウザとは

ブラウザとは、WEBサイトを閲覧するために必ず必要になるアプリケーションです。WEBサイトの運営が所有しているサーバーから送られてくる情報をブラウザで受け取ることでWEBサイトを閲覧することができます。

ブラウザーからサーバーへアクセスし、サーバーからブラウザーへデータを送信している図

昨今、様々なブラウザがあります。そんな中で、主要なブラウザは5種類に分けられます。

主要ブラウザ
  • Chrome
  • Safari
  • Microsoft Edge
  • Firefox
  • Opera

それでは、このブラウザの特徴をそれぞれ解説します。

ブラウザと検索エンジンの違い

ブラウザは、インターネットで情報を検索するため、検索エンジンと混同しがちです。

ブラウザは、検索エンジンを開くためのアプリケーションで、検索エンジンを開くための機能以外にも様々な機能が用意されています。特にどのブラウザでも用意されている、ブックマークや履歴を見ることができる機能から、広告がブロックされる機能など、ブラウザによって多くの機能が備わっています。

また、拡張機能を使用することで、自分の好みにカスタマイズすることができるのもブラウザの特徴です。

一方、検索エンジンは、実際にキーワードを入力することで、関連するWEBサイトを検索することができる機能です。Googleやbing、yahooなど様々な検索エンジンがあります。基本的にブラウザのデフォルトの検索エンジンがありますが、どのブラウザからでも好きな検索エンジンを利用することができます。

Chrome

Chromeは、世界的にシェア率の高いブラウザです。2023年の世界でのシェア率は62.85%をも占めています。その中でChrome for Android(スマホのAndroid端末)が35.13%であるため、androidユーザーが世界的に多いこともシェア率の高さの要因です。

Chromeは、Googleが主導で開発をしている「Chromium」というオープンソースのレンダリングエンジンをベースとして作成されています。

Chromeの特徴

ChromeのベースのChromiumエンジンは、高速・安全・安定のブラウザの実現を目標に開発が進められています。よって高速で快適なパフォーマンスでWEBサイトを閲覧することができます。ChromiumはWEBサイト技術の対応が早いので、より快適なユーザー体験を得られる可能性があります。

Chromeは拡張機能を使うことで、自分の好みの機能にカスタマイズすることができます。Chromeはシェア率が高いブラウザであるため、多くの拡張機能が公開されています。

Chromeはブラウザ自体にアカウントを複数設定することができるため、仕事用と個人用などの使い分けをすることができます。新規タブを開いたときに、Googleのトップページが開かれるので、GmailやGoogleドキュメントなどのアクセスしやすいことも利点として挙げられます。特に、GoogleアカウントやGoogleのサービスを利用するandroidのスマホユーザーにとっては、連携も便利であると考えられます。

一方、Chromeは拡張機能やタブの量が増えるにつれて使用メモリが増えてブラウザが重くなることがあります。

Safari

Safariは世界シェア率2位で、20.72%です。Apple製品との親和性がよく、特にiPhoneユーザーに利用者が多いです。

Safariは、webkitというAppleが中心で開発が進められているオープンソースのレンダリングエンジンを利用して作られています。

Safariの特徴

Safariは、iPhoneとMacなどのApple製品を複数利用している場合、ブックマークやパスワード情報を共有することができます。

これらの情報はicloud上に保存されているため、機種や端末を買い替えた時にも同期することができます。

一方、Safariのレンダリングエンジンのwebkitは、シェア率の高いChromiumと別の開発であるため、WEBサイトによってはサイトのデザインや機能が一部働かない可能性あります。

また、windowsやandroidでは使用できないため、スマホとパソコンの両方をApple製品にしなければ、情報の共有がしづらい可能性があります。

Microsoft Edge

Microsoft Edgeは、マイクロソフトによって開発されているブラウザです。Microsoft EdgeはInternet Explorerの後継として開発されたブラウザで、現在はChromiumレンダリングエンジンが使用されて開発されています。

Microsoft Edgeの特徴

ブラウザにサイドバーが用意されていて、そこからBingのAIを開くことができます。Bing AIはブラウザから情報を取得し、回答することができるだけでなく画像の生成をすることも可能です。また、AIチャットだけでなく、メインのウィンドウとは別でブラウザを操作することができます。TwitterやInstagram、独自にあらゆるサイトを設定することもできます。

Microsoftが提供しているブラウザであるため、WordやExcelなどのOffice製品やOutlook、OneDriveなどとの相性も良いです。ブラウザ上で、Microsoftのアプリケーションを開くことができます。

モバイル版のEdgeの開発も活発に行われており、モバイル版でもBing AIを利用することができます。モバイル版EdgeとPCのEdge間でメモやファイルを共有することができる機能が備わっています。

一方で、Microsoft Edgeも使用メモリが大きくなりやすいデメリットがあります。

Firefox

Firefoxは、Mozilla Foundationとコミュニティによって開発されたオープンソースのブラウザです。ブラウザのプログラムは全て公開されているため、あらゆる開発者が新しい機能の開発やバグなどの問題の修正を提案することができます。

Firefoxの特徴

Firefoxは、メモリの使用量が比較的低いため、快適にWEBサイトを閲覧・利用することができます。

Mozillaとそのコミュニティによる活発な開発が行われているため、WEBサイトの技術的機能の対応に優れています。一方で、利用者の多いChromeのブラウザエンジンであるChromiumとは別の路線で開発が進められているため、WEBサイトによっては全ての機能を利用できない可能性があります。

ですが、Firefoxは開発コミュニティによっても開発が進められていることから、一般ユーザーだけでなく、開発ユーザー目線でも使いやすい機能が多く備わっています。このことから開発者から好まれるブラウザでもあります。

また、Firefoxではコンテナタブという、WEBサイトのログイン状態を保持したまま他のアカウントにログインすることができる機能があります。

通常の場合、アカウントをログアウトすることなく新しいアカウントにログインするためには、プライベートウィンドウなどを利用する必要があります。

コンテナタブを利用することによってYouTubeやWordPressなどでログイン状態にあるアカウントをログアウトすることなく、新しくログインすることができます。この機能も複数のアカウントタイプを検証する必要があるWEB開発者に好かれる理由でもあります。

Opera

OperaはOpera社によって開発されたブラウザで、1995年からリリースされている古いブラウザです。2013年からChromiumブラウザエンジンを利用していますが、独自のアドオン機能も展開しています。Chromeの拡張機能のほか、Operaに最適化された拡張機能を利用することができます。

Operaの特徴

Operaは、モダンブラウザである、Chrome, Safari, Firefox, Edgeの全てからブックマークやパスワードの情報データをインポートすることができます。より簡単にOperaブラウザに乗り換えることが可能です。

また、ブラウザに細いサイドバーが表示されていることも大きな特徴です。このサイドバーは、InstagramやTwitterなどが開けるほかChatGPTやOperaオリジナルAIであるAriaというChat AIを利用することができます。

このサイドバーには複数のワークスペースという機能を利用することもできます。ワークスペースではそれぞれ独立したタブが表示されるので、活用することでタブを乱立することなく多くのタブを開くことができます。

また、Operaのモバイル版を利用することで、メモやファイルを送受信することが可能なFlowという機能があります。

一方、上記のサイドバー機能とFlow機能は、Microsoft Edgeでも似た機能が用意されているほか、AIについては現状ブラウジング機能と画像生成機能の点では劣っていると言えます。

Operaの独自機能として、VPNを無料で利用することができることです。VPNサーバーに接続することでIPアドレスを変更することができます。海外のVPNサーバーを利用することで、閲覧に匿名性が向上されるためセキュリティ対策として有効です。また、日本からアクセスすることができないWEBサイトにアクセスすることも可能です。

まとめ

モダンブラウザによって異なる機能が備わっています。シェア率の高いChromeやSafariだけでなく、FirefoxやMicrosoft Edge、Operaを利用してみることで、思わぬ使いやすさを見つけられるかもしれません。

特に、PCはWindowスマホはiPhoneの場合や、PCはMacスマホはAndroidの場合、Microsoft EdgeやOperaのファイル送受信機能は非常に便利です。

ブラウザは、他端末とのログイン情報の記憶やブックマークの共有機能や、設定や拡張機能によって独自の使いやすいブラウザにカスタマイズすることができるかで選ぶのが良いでしょう。最適なブラウザを選択することで作業や業務のスピードが向上させることができます。

参考

StatCounter:https://gs.statcounter.com/browser-market-share